小西康陽氏が
「2012年のマイベスト」
としてマテオ・ストーンマンの 「マイ・ビューティフル・ハバナ」
を激推しされてますね。
スペイン語でボレロやダンソンを歌う
アメリカ人ですが
ピアノやギターひとつで
けして張り上げずに淡々と
歌う感じが詩情たっぷり。
最初、セサール・ポルティージョ・デ・ラ・ルスとか
あの年代の人かと思ったくらい。
少ない音の中で
言葉を吐き出していくスタイルは
とてもデジタルな
今の時代のものではなく
1930年代にタイムスリップしたような
感じさえいたします。
70年代のアメリカ音楽に
影響を受けたということですが
ニューハンプシャーの人気のない街に生まれ
森の中で遊ぶ静かな少年時代で
音楽体験も早くはなかったそうです。
若いころは
派手な車を乗り回し
本のひとつも読まないような人間で
仲間と窃盗を繰り返し
遂には4年の刑務所生活に。
警察から
逃走中に
けがを負い、車いす生活もしていたとか。
そして
ギターとスペイン語を刑務所の中で
学び、それが自分を変えたとのこと。
出所後
ヒスパニックの地区に行って
ストリートで歌うと
小銭が稼げ、とんとん拍子に歌番組にも出て
出所後すぐに有名になったとか。
好きな歌手は
ビリー・ホリディ。そして
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの
映画を見て(刑務所チャンネルで・・・)
キューバに行こうと決めたそうです。
清潔な歌声からは
想像できない半生ですが
結局キューバの名だたるミュージシャンとの
レコーディングも果たして
今に至るようです。
世の中
色々な人生があり
色々な音楽があり。
*FMラジオ「これからの人生」で聴いた内容です。
(DJ KAZURU)
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