年末からの
マイブームですが
高村薫氏のシリーズの中でも
最長編かしら、「レディ・ジョーカー」拝読。
来月はwowowでドラマ化とか。
テーマは
企業であり、警察であり
報道であり。
日本の差別問題というものも
私の世代にはいまひとつピンと
こないものですが、この小説を読むことで
腑に落ちるものがありました。
基本的に重苦しいものを
抱えた人ばかり出てきますが
劇的にわくわくさせてくれる流れも。
文学でもあり、娯楽でもあり
世相そのものでもあり、って感じですが
こういうものは意外と少ない気が・・・人気作家なのが
よくわかります。
先日
芥川賞についての新聞コラムで
「普段本を読まない人にアピールするような
本に賞を与えてひきつける作戦は
普段本を読まない人を増やすだけ」
みたいなこと書いていた人がいましたが、本当に
仰る通りで
新しい形式の模索よりも
充実した内容の作品を読みたいわけです。
レディ・ジョーカーはそんな意味でも素晴らしかった。
(DJ KAZURU)
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