2013
1.Son Esos
2.El Artista
3.La Calle
4.La Figura Soy Yo
5.Tu No Eres Mi Amigo
6.El Songo De Todos
7.Tremenda Pinta
8.Bembe
9.Un Kilo
10.Pa Que Se Te Quite
11.Hazte La Que No Me Ves
12.Anda Por La Calle
13.Potpourri
2000年前後に生まれたティンバ・バンドはいずれも
最盛期を過ぎ当時の輝きを失ってしまった中、
現在キューバのサルサ系アーティストの中で
アレクサンデル・アブレウと共に勢いがあるのが
このマイケル・ブランコ率いるサルサ・マヨールです。
前作、前々作とレベルの高いアルバムを発表して
トップ入りをはたしていましたが、
ついにこの作品で名実ともにキューバのNO.1
オルケスタに上り詰めたといってよいでしょう。
マイケル・ブランコはパーカッショニスト&キーボーディスト
としてキャリアをスタート。若くしてその才能を認められ
NGのトスコことホセ・ルイス・コルテスの再来と評価
されていました。
キューバでは自らのバンドを持つには、まずは
有名バンドのメンバーになり、曲を提供して、
アレンジを任され、それらが評価されて初めて自身の
バンドを持てるのですが、そのバンドが人気を
得るにはまたさらに大きなハードルがあるものです。
マイケル・ブランコもソロ作を出していたころは良い曲は
あったものの大きな人気を得るまでに至っていませんでした。
快進撃のスタートはサルサ・マヨールのディレクトールに
就任してから。このバンドの持つグルーヴと
マイケルブランコの曲とアレンジが加わって、最強の
バンドになったといえるのです。
それにプラネット・レーベルの録音のレベルの高さ。
キューバ国内のレーベルは音楽的には悪くないのですが
前に飛び出してくる音つくりはこのプラネット・レーベルが
得意とするところ。これがプラスに作用しています。
キューバ音楽を聴き始めて20年以上、DJも13年やっていますが、
こういうわくわくするようなアルバムに出会うために
聴き続けているといっても過言ではありません。
良曲目白押し!ソンクバーナの芳醇な味わいとティンバの
疾走感が昇華された音はバンバンやプピ、マノリートのサウンドを
もう一歩前に進めたといってよいサウンドです。
アルバム・トータルでは現時点で彼らの最高傑作ですが、
1曲のスーパーヒットがこの作品にはないので、
これからまだまだ傑作が生まれる余地を残している感じです。
ぜひこのアルバムの曲を引っさげての来日を期待してしまいます。
(福田カズノブ)
ケイトスペード アウトレット
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