最近気に入って読んでいる
雑誌「江戸楽」。
江戸の伝統文化に
かかわっている人などの
話が出ていてためになります。
写真もきれい。
ご時世、といいますか
あまり物を持たない暮らしだとか
無理無駄のないリサイクル感覚だとかの
江戸の暮らしを
取り入れたい
気分の人が増えている感じなのかな。
・・・
こちらは
江戸よりもう少し先の「銀座」のはなし。
銀座の名店会みたいなところが
作っている小冊子に
「銀座百点」
というのがあるのですが、これ
祖父母に連れられて、子供時代に
通った「天国」「とらや」あたりで必ず祖父が
貰って帰っていたものであります。
いわゆる
銀座の老舗(加盟店)のレジ脇あたりに
おいてあって、フリーで頂戴できるのですが
女優や作家、カメラマンなどによる
気の利いた、エッセイや対談が
ふんだんに読める
なにげないけれど見事な冊子なのですね。
わたくしも大人になってからは
自分でゲットしてます。毎月とはいきませんが
歌舞伎座隣の
「文明堂」あたりでもらうことが多いかな。
この何十年ほとんど
体裁がかわっていないと思います。
最近だと浜木綿子さんが
猿翁さんと市川中車さんの顛末を
対談で子細に語っていて
かなり興味深く読みました。
その銀座百点が昭和30年の創刊から
700号に達したそうでありまして
過去に掲載された名エッセイのなかから
選りすぐりで
集められて文庫化しております。
三島由紀夫も淀川長治も
高峰秀子もみんな銀座を歩いてきたのだよな・・・
銀座の街並みのことを書く人もいれば
銀座という言葉から想像されるあれこれを
書く人など、テーマの広がりはおおきく
銀座礼賛、とばかりはいかない感じですが
銀座を支えてきた日本初のタウン誌に
寄稿しているということへの、愛とおそれが
どの文章からも感じられます。
銀座が好き、きらいはそれぞれでしょうが
魅力的な街でなければ
こんなに素晴らしい文章が集まるはずもありません。
(DJ KAZURU)
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