阿部寛主演の映画が
とても良かったので、原作も買ってみました。
重松清
「青い鳥」拝読。
吃音の国語教師が
困難な状況の中学校の現場で
真摯に教育に向き合っていく話です。
連作短編で
生きにくい「中学生生活」を抱え込んでしまっている
子どもがいっぱい出てきますが
川上未映子の「ヘヴン」を挙げるまでもなく
現実はさらに過酷なのだろうな、と
思うとリアルな中学生たちに
同情を禁じえません。
人間の尊厳というと
カタイですが
人として生まれてきたからには
何を大切にすべきなのかが書かれています。
吃音の教師はそれゆえに
本気の、真剣な言葉しか
発しない。
そして
真剣に話している人がいたら
誠実に耳を傾けることを信条にしている。
すべての人がそのようであれば
世界はもっとマトモだったかも知れません。
(DJ KAZURU)
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