「三味線ざんまい」拝読。
群ようこって人の本は
読んだことがなかったのですが
40代半ばにして三味線をはじめて
小唄のお名取にまでなったのですね。
この本には作家である著者が
一念発起し三味線を会得していく、その
経緯が書かれております。
日本の楽器でありながら
今は生活に密着しなくなっている楽器。
それが三味線といえるでしょう。
江戸時代は男のたしなみ
昭和も前半までは
女のたしなみであったようだけれど。
口伝で音楽を習うことのむずかしさ
西洋音楽に
どっぷり浸かった頭では
理解しがたいことが
邦楽にはたくさんあるのです。
まず、音の見当がつかない。
楽譜がないから正解もわからない。
三味線音楽は基本的に
唄と同時進行で身につけるものなので
唄も稽古していくわけですが
これもまた
三味線と同じ音で歌ったりすると
「野暮」といわれ
微妙にずらした音程で唄うのが
よいとされるなど複雑怪奇。
すべてが
わたくしの経験とフラッシュバックする
体験記でした。
わたくしも現在長唄三味線のお稽古に
励んでいるところです。
(DJ KAZURU)
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