本日のお茶請け
北浜「菊屋」のお菓子。
大阪在住時代手土産に
よく使いました。
・・・
群ようこ 著
「音の細道」 拝読。
なんということはないエッセイ集なのだけれど
作者が小唄を40歳も過ぎてから
習い始めて名取にまでなった
ということを知り
つい、三味線話題が掲載されていると
買ってしまう。
今の時代当然だけれど
私も含めて
若くもないのに(若いとしてもだけれど)
三味線を始める人って
とても少ない。
仲間が少ないから
楽器のメンテナンスのことや
お稽古場での出来事など
「あるある話」をする
相手もいないのがとても残念です。
と、いいつつもですが
先日TIMCUBAの現場で
清元の名取
という人に出会ってもうびっくり。
しかも彼女は私がDJを始めた当初の
ころからの知り合いだったのだ・・・こんな
身近に三味線音楽仲間がいて驚きました。
邦楽の音源は
今や寂れてしまった
街のレコード店で入手できることが多い、などの
情報を頂戴して大変ありがたいことでした。
サルサと三味線音楽。
どちらも嗜んでいる人他にもいるだろうか。
私は邦楽でも尺八、筝には興味がないので
長唄、清元、常磐津あたりが限界ですが
お仲間が増えたら嬉しいものです。
さて
このエッセイは洋楽邦楽かかわらず
音楽にまつわる話が多く掲載されていましたが
ラジオに関する話題で面白いことが
書かれていました。
「FM放送(NHKでない)を流しっぱなしにしていると
流行の音楽がよくわかる。
その中で
覚えてしまうほど日に何度もかかる曲があるのは
明らかに局とレコード会社のしがらみであり
洗脳のようである。
自分のようなおばさんは気に入らなければ
それまでだが、若い人に
こうして何度も耳になじませ
’今いちばん新しい’
や
’売れている’の言葉を
付加すれば、これが
いい音楽だと思いこませるのはカンタンなことだろう」
という感じの内容です。
若い人だってそんなにバカじゃないんだから
惑わされないよ、という意見もあるでしょうが
老獪なやつらが
あまり主張の激しくない、若者に
戦略的に特定の音楽を好きになって頂くよう
仕向けているというのは
現実としてあるのですよね、悲しいことに。
(DJ KAZURU)
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