沢村貞子 著
「わたしの脇役人生」拝読。
日本映画全盛期に
欠かせない脇役女優でしたが
脇役というよりも
この人が出てくると
ピッと締まる感じがあって
特に
玄人の中年役とか
ちょっとうるさいおかみさん役
そういうのが印象的です。
時代。
そういうこともあるのだろうけれど
きちんと、暮らしていた人
なのだな。
自分に与えられた
女優としての仕事はもちろん
妻としてのこまごました
仕事においても
隙のない、丁寧なやり方で
毎日を生きている。
身の丈に合わぬことはしない。
自分がよくても他人が不快に思う
装いには手を出さない。
食卓には旬のものを、少しずつ。
当たり前にみえて
気遣いに満ちた生活ぶり。
いわゆるお姫様役では
なかった女優さんだったからかも?
ちやほやされていただけの
女優さんだったならば
こうはなれなかったように思います。
戦争体験のある世代の方ですから
すっかり平和ボケしている
たるんできた世の中への
辛口コメントが多いです。
しかし
これが書かれた時代(1980年代)より
ぐっと今は
たるみもボケも進んでいるわけでして
殺伐として情緒も何もなくなった
今の日本をみたならば
さすがの沢村貞子も
卒倒するのではないかと危惧します。
・・・
9月28日
SALSA SUDADA にて
イヴェント開催の運びと相成りました。
踊るには最適の環境であります。
ご期待下さいませ。
(DJ KAZURU)
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