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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

芸者小夏

2013-1001konatu

船橋聖一 著
「芸者小夏」拝読。

まったく知らない作家さんでしたが
昭和27年に書かれたこの小説
たいそう面白く感服いたしました。

先日
丸谷才一が編んだ
「花柳小説集」を読んだことで
警察小説、や
探偵小説、みたいな感じで
花柳界ものもジャンル分けされていたのだと
初めて知ったわけですが
当然、花柳界の廃れと共に
小説のジャンルとしても
現在は機能していないかと思われます。

丸谷才一氏の編集した短編集を
読んだときには、よくわからなかったけれど
花柳界が舞台ということだけではなく
「文学路線」にこだわらずに
「官能的」香りをともない
「俗な」表現も盛り込んでしまったものを
「花柳小説」といっていたのかも知れません。

官能と言っても、扇情的とは異なりまして
また
俗っぽさはあってもけして
現代のライトノベルのような薄さではない
実に微妙なさじ加減。
大人が気楽に読めるものと言えましょう。

実在した名妓といわれるような
新橋の芸妓の名も登場し
当時の人はそんなところも面白く
読んでいたのではないかと思われます。

しかし実在したスターのような名妓たちの
華やかな生活とは違いまして
「小夏」たち温泉芸者の生活は
うら寂しいものです・・・戦後の
日本の生活史としても興味深い点
多々あり。

(DJ KAZURU)


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