北方謙三 著
「擬態」 拝読。
に匹敵する作品という
うたい文句に飛びつきました。
この世界観がたまらなく好き。
暴力なんて
大嫌いだけれど、実際に
暴力で組み敷かれそうになることが
あったとしたら、それを自分の体一つで
跳ね返すことができたなら
そんな力を備えていたらいいと
思うことはあります。
「擬態」も「檻」も
主人公は
自分の身体を鍛えぬいて
暴力で挑んでくる相手を
ねじ伏せる。
表の権力にも裏の権力にも
肉体の技術だけではなく
知恵で逆らっていく。
けして
他人が作った波にのまれることなく
自分は自分として
生きていきたいと思う男の
物語はどうしようもなく
わくわくしてしまうものがあるのだよなあ。
ハードボイルド小説なんていうと
安い感じですが
「くだらない」と片づけることもできる
男のこだわりだとか、意地とかでしか
表現できない世界もあると思うのです。
(DJ KAZURU)
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