一幸庵 11月のお菓子
「侘助」まんじゅう。
軽やかな餡が
上品でいい。
・・・
春日太一
「あかんやつら」 拝読。
私の好きな
時代劇研究家による
東映の歴史の本。
映画製作に身をささげた
裏方さんたちの話など
面白エピソード満載でした。
五社監督が
彫り物を入れたのは
いつなのかということも
判明しました。
「陽暉楼」のころだとか。
この本を読みつつハタと思ったのですが
結局「映画の歴史」というのは
個人ではないのですよね。
もちろん
黒澤、とか勝新、とか
突出した才能が作った歴史というものも
ありますが
それこそ五社協定があった時代は
俳優も映画会社の
所属が基本でしたし
映画会社の方針というものが
そのまま映画の歴史になったのです。
例えば難しいことなしの
チャンバラ娯楽映画が
一本ヒットすれば
この調子でずっとやろうという
会社の判断が出る。
新作をかける映画館を
確実に抑えるために
月何本の新作、という
ノルマをこなすため
粗い作りになっても
とにかく仕上げてしまう。
とか
そういう「方針」のもとに
映画の歴史は創られてきたのだなあと
いうことがよくわかりました。
特にスター映画には
謎なものが沢山ありますが(どうして
同じような映画が
いくつも撮られたのだろう? みたいな)
監督や主演俳優に
フォーカスするのではなく
映画会社ってことを意識してみると
納得いくことも出てきそうです。
(DJ KAZURU)
Add A Comment