2013
1.El Pesimista
2.Para Ti
3.Cuando se Asome la Tristeza
4.De Ayer
5.Yo no Puedo
6.Verano
7.Las Cosas
8.En Silencio
9.Mi Timba
10.Apartamento 50
Vitaly y su Timba Habanera のセカンド作を紹介します。
このグループはVitaly Osmachkoがキューバのティンバ系
ミュージシャンを集めてスタジオ制作したもので、
バンドではなくアルバム制作の為のセッション・メンバーです。
ファースト「Desnudar Tu Cuerpo」は2001年に発表されたのですが、
正規の流通ルートに乗らなかった為、幻のアルバムとなってしまいました。
私もいろいろ調べてようやく入手。
キューバン・ジャズをベースにした良質なティンバ・アルバムでしたが
コマーシャルな内容ではなく、演奏主体といった印象でした。
そしてこのアルバムの存在もすっかり過去のものになった今年、
突如セカンド作が登場したのです。
このアルバムもまた正規の流通ルートにはのっていないため
自主制作盤といったところですが、素晴らしい内容なので
ディスク・レビューで取り上げることにしました。
メンバーにはクリマックスのピロート、名ディレクターホアキン・ベタンコー
元NGヘルマン・ベラスコ、ハバナ・プリメーラのアブレウとアマウリィペレス
名ピアニストのトニーペレス、ボーカルにはリカルド・アマライ、
元NGのココ・フリーマンなどそうそうたる顔ぶれです。
どんな音なのかというと、これが1998年~2000年頃のティンバが最も
輝いていた頃のメロディとアレンジが満載。
Vitalyはこの頃のティンバが本当に好きで
それを再現したかったのでしょう。
キューバのミュージシャンだけだと、昔の音は今更やってもしかたがない
と避けるものですが、彼がそういう音を志向しているので集まった
ミュージシャンも応援しているうちにどんどん入れ込んで、素晴らしい
演奏になっていった様が手に取るようにわかります。
あのメロディ、あのアレンジ。ティンバの輝きが10年以上を経て2013年に
蘇ったかのよう。懐かしさはあっても古臭さは感じられません。
それは楽曲の良さと良質なアレンジのおかげ。
初期クリマックス、イサックのキューバ時代、中期マノリートあたりが好きな
方はずばり気に入ります。この作品、幻に終わらせてはならない
名盤のひとつであることに間違いありません。
このディスクレビューを見て聴いてみたいという方は
以下へメールしてみてください。
pelikanrec@gmail.com
住所やクレジットカード情報で1週間ほどでCDが届きます。
そのときTimCubaHPでみたと書いていただけるとちょっと嬉しいです。
(福田カズノブ)
Add A Comment