「小福歳時記」 拝読。
著者の群ようこ氏が
小唄を習い、名取にまでなったというので
勝手に親しみをもって
たまに著書を拝読しております(わたくしは
長唄三味線ね。でもレッスンの苦労など
共感できる部分多し)。
今回のエッセイには
老化してゆく
身体との付き合いに日々悩んだり
老後の生活に、ふと
不安を感じたり
ああ、中年の叫びだなあ、と
思う話題が満載。
著者は
わたくしよりもひと世代上にあたる感じ
ですが、ボディラインが変化するから
フィットするものを探しに
洋服を買いに行くと
高額商品になってしまう、とか
分かるよその悩み! と
合いの手を入れつつ読ませていただきました。
自分が数年前から
洋服と老いの関係を感じているのは
「ポリエステルはもう着れない」
と
悟ったことです。
人によっては気にしないことでしょうが
ワンピースなんかでも
若いころ着用していた
「ぺらっぺらの化繊」は無理。
シルクじゃないとなー、となる
まさに衣類の高額化。
それにしても
群ようこ氏は
独身仲間三名で長屋を建てて
共に老後を過ごそうという
計画をお持ちの様なのですが
最初は支えあってはいても
最後の一人になってしまう人が
必ず出てきてしまうわけで
なんというか、やはり人間の基本は
孤独、だと感じる次第であります。
孤独と書くと
なんとも悲惨な感じが漂うものですが
ひとりの単位で真っ当に生活できるのは
むしろ素敵なことのはず。
(DJ KAZURU)
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