2006
ZZ4096 (zunzun)
1. Amiga Mia
2. Tu no tienes alma
3. Cuando nadie me ve
4. Corazon partio
5. El alma al aire
6. Quisiera ser
7. Si tu me miras
8. Los dos cogidos de la mano
9. La fuerza del corazon
10. Eso
11. ¿ Lo ves ?
12. Y solo se me ocurre amarte
数年前までは
超人気オルケスタであるバンボレオの看板歌手として
力を見せ付けていたバニア嬢。
初ソロはそんなイメージを一転し
スロウ中心。
エレガントなラテン・ジャズ仕立てとなりました。
しかも、数々の名曲を世に送っている
スペインのシンガー・ソング・ライター
アレハンドロ・サンスの曲集とくれば
期待感も高まろうというものですね。
バンボレオ時代にも風格すら感じさせた
バニアの典雅な立ち居振る舞い、あれは実に
印象的なものですが、それを
思い起こさせるような歌唱を本作では存分に発揮。
普遍性のある
胸をうつ楽曲群を前にしても、まったく劣らぬ彼女の
ひたむきな歌心に拍手を送りたい気持ちです。
サンスの楽曲とバニアは予想以上の相性。
加えて、ミュージシャンをキューバの第一線級で固めているので
例えばイサック・デルガード・バンドなどで活躍している
ロランド・ルナのピアノ・ソロなど、聴き所も多く
歌以外の面でもかなり楽しめます。
♯1は特に
色々なカバー・バージョンが流通しているように思いますが
収録曲のどれもが有名曲ばかり。
そこを彼女の自信、と読み取ることも出来ます。
♯4も誰もが名曲と思うでしょう。
私も作品中、最も好きです。
大人の女性にしか出来ないであろう
こみあげ感を演出しているバニアの表現力。
元曲の良さを十二分に差し引いたとしても
胸に迫り来るではありませんか、泣きそうになってしまうではないですか。
名の通ったオルケスタ出身といえど
独立後に発表したソロ作品において
一枚のアルバムに自分自身を詰め込み、それまで以上の
輝きを放つというのは大変難しいことです。
歌唱力を評価されるということと、アルバム制作が成功するというのが
すべからく、イコールな関係とも思えません。
バニア嬢はソロ作品をリリースするにあたり
相当な成功(アルバム全体としての充実)を収めた部類に入るでしょう。
(DJ KAZURU ★ 2006/12/04)
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