しっかりとした自分軸を守って音楽を続けてきた方の
斬ってみせる世の中は面白いです。
細野氏が凄いのは、常に新しい音楽的興味や好奇心があって
そこから紡ぎだされる作品が「時代の三歩先」をいっているところ。
時代の半歩先程度の鋭さですと、世間も評価しやすいのですけど
余りにも早くてよく分らない、でもやっぱり凄かった、という感じね。
若いころからそのようなテンションで
60歳代に至るというのはかなりのことと思います。
この本ではアメリカのポップス(ブリちゃんとか)は録音技術が優れていて
みんな見習っていくべきだ、というような記述が出てくるのですが
全く同感です。
キューバをはじめラテンの録音物は酷いものが多すぎて
ボリュームを上げれば音が割れる、そんなものばかり。
幾らいい曲に仕上がっていても録音の問題でDJの現場にて
使用不可能、そんなことが私の場合本当に多いのです。
キューバの音楽に対して言うべきことではないかもしれませんが
潤沢な資金の元にアメリカ的技術で録音していただけるのなら
言うことありません(無理難題)。
・・・
今月のイベント告知です。
10月25日(土) 六本木コパカバーナにて20時半より行います。
あなたのイベントはキューバのイベントですか、という質問を
頂戴しましたが、キューバ音楽しか流れないイベントでは御座いません。
しかし、キューバのダンスを嗜まれる方が大集合しているということは
言えるでしょうし、私のDJは世間一般のラテン基準からしたら
(その音楽の出自はともかくとして)だいぶキューバ寄り、なのだと思います。
そんなわけで「キューバに端を発した混紡ラテン音楽の世界」と
銘打っているのですが、これもまあ受け取り方によっては
更に煙に巻く表現でしかないのでしょう、難しいことは考えるのを止めて
パーッと踊りにいらして下さいませ。
心よりお待ち申し上げております。
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