1975
VSCD-722
1No One To Depend On
2 Why Can’t We Be Lovers
3 Rebirth
4 Easy Come Easy Go
5 Love Letters
6 Halls Delight
7 If I Ever Lose This Heaven
8 What Are You Under
9 Make It Sweet
10 Life Is A Tortured Love Affair
エスコヴェードといえば、そうです
シーラ.E.の親戚筋でございます。
彼女の叔父に当たるコーク・エスコヴェードは
偉大なパーカッショニストでして
その存在は、ラテンロック界にも
多大なる影響を及ぼしたといわれていますが、
そういったシーンの隆盛に関係なく
このアルバム、よい作品です。
90年代風に言うならば
思いっきり free soul な風味ど真ん中で
♯2あたりのこみあげ系にのった
温かみのある、深く黒いボーカルに
聴き入り堪能していると
これがパーカッショニストのリーダー作であることなど
どうでもよくなってくる始末(もちろん、思い切り
パーカッションを味わえる曲も入っています、♯4とか)。
最大の魅力は
曲の終わりにダカダカ入ってくるティンバレスが印象的な
スモーキー・ロビンソンのカヴァー♯5、
ストリングスを伴うイントロだけでノックアウトされそうな
レオン・ウエアの名曲♯7(男性ボーカルのセクシーさが
たまらない上に、コンガの出番が絶妙)あたりでしょうか。
ラテン特有の田舎臭さは、殆ど感じられなくて
大人っぽい曲ばかりを扱っています。
ラテン音楽にとっては、重要なパートとなる
パーカッショニストがこうした曲調において
表現を求めていったということも、興味深いことです。
コーク・エスコヴェードはキャリアも長く
カル・ジェイダー、
サンタナ、といった
ラテン音楽を語るには欠かせない
シーンの要となるようなアーテイストの
レコーディングやlive にかかわってきた人なのですが
余り、そういったことに囚われずに聴いてみると
すごく趣味のよいパーカッショニストが
自由に作ると、こんなにも美しい
アルバムが出来るのかと、思うのですね。
それにしても
1970年代。
現役バリバリのラテン・パーカッショニストが
ここまで「モータウン」的な音を好んでいたとは
不思議なようでもあり、当然のことのようでもあり。。。
(DJ KAZURU ★ 2006/07/10)
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