池内紀、川本三郎
松田哲夫による
日本文学100年の名作
文庫シリーズ。
これは第三巻めで
昭和9年から
18年に発表された
作品が入っています。
幸田露伴や岡本かの子
石川淳などなど。
戦時下の文学ということに
なるのだけれど
こんなにも知らない短篇があり
また
びっくりするほど
面白いものもあるってことに
驚きました。
特に
存在も知らなかった作家ですが
中山義秀の「厚物咲」とか
ホラーの様ですさまじかった・・・
老人の執念が
いやーな観点でむき出しになってます。
川崎長太郎の「裸木」は
花柳小説のおもむきですが
こういうのも
もっと読んでみたい。
それにしても
時代で統一された
小説を読むと
この百年で日本の風俗とか
習慣とか、生活そのものが
変わり果てていることに
改めて驚きます。
この変化の速度に
よくぞ
我々対応していっているものだよ。
(DJ KAZURU)
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