1999
PHCF-3527
1. Así me siento
2. K’ Cha Chá
3. Miénteme
4. Tan Lejos
5. Paren el mundo
6. El Lago
7. Ke no
8. Grito con el Korazón
9. Kanela y menta
10. Soledad
11. Agustito
フラメンコ・ポップというふうに
称されることの多い、ケタマですが
単純に美メロが得意な”カルモナ・ファミリー”だと
認識しています。
確かにギターを強調する音作り。
歌い方にも、フラメンコ特有の節回しが
入りますが、まずは
美メロ・メーカーとしてのレベルの高さが
際立つユニット。
何年も歌い継がれてきたかのような
名曲級の曲をとてもたくさん発表しており
シンプルで、素直に美しい、と
感じることの出来る楽曲ばかりです。
♯11など、スガシカオか? みたいな
ムードさえありますし、意外と民族的ではない
部分に目を向けて聴いてみると
面白い発見があったりもするでしょう。
このアルバムだけでいっても
♯2、♯4はYANUELのサルサ・ヴァージョンを用い
しつこいくらい、私も
DJ時に使用していた時期があり
とても気に入っている曲が収められているわけですが
どう聴いても、これは
元ネタの勝利なのですね(もちろん、これらの楽曲を
選択したYANUEL君もセンスが光るわけですが)。
この切なさ
痛々しさ、はかなさ
そして情熱。
たまらなく胸をうってきます。
なんという詩的腕力でしょう。
誰がカヴァーしても、ある程度
その効果をもたらすような仕組みが
曲にあるとしか思えません。
♯9に至ってはあのカエタノ・ヴェローソが参加しており
ますます名曲ぶりを増している次第です。
期待感の高まる導入部、
サビ部分は言うに及ばず、
間奏のギターも含めて、曲の細部
すみずみにまで気が行き届いているというか
文句のつけられない出来です。
ここまで紹介しても
キューバ音楽しか聴かないよ、という方も
ここには訪れていらっしゃいますでしょうか。
では
LA CHARANGA HABANERA の代表曲の一つである
「NO ESTAMOS LOCO」が、このKETAMAの
カヴァーであると言うことを付記しておきます。
チャランガ・アバネーラでダンスを楽しんでいる向きにも
必須のアーティストだということです。
(DJ KAZURU ★ 2006/05/01)
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