「源氏物語は宇治十帖から読め」
ってことばもあるくらい
とっかかりとしては
宇治十帖がおすすめ、と
いう人は多いようですが
林真理子バージョンの
「story of UJI」は
まさに独立した話として
楽しめました。
フランスには
「裕福なお坊ちゃんたちが
非日常の場所で恋愛遊戯を
繰り広げる」
という「別荘小説」なる
ジャンルがあるそうですが
林氏は
まさに、その「別荘小説」として
宇治十帖をとらえたらしいです。
結果
フランスの恋愛心理小説のように
書いたということですが
ねっちりした
三角関係が描かれていても
どこか乾いた空気感が
あるのはそんな理由かも。
これは
雑誌「和楽」に連載されていたのですが
連載時から
毎回わくわく。
まとめて読んでみて
さらに
世界に入り込めました。
好きだな、こういうの。
源氏物語は
色々な人が
現代文に訳したり、再構築したり
漫画になったものもあるわけで・・・
どれだけのバリエーションを
生んだのかと考えれば
ほんとうに魅力的なストーリーだった、と
いうこと。
(DJ KAZURU)
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