神保町ランチョン!
ここの昼時は
魚料理と肉料理を
盛り合わせたセットがマスト。
この日はスパイスの効いた
魚のムニエルに
厚みのあるポークカツ。
これを
みんな食べている、そして
ビールを飲んでいる。
吉田健一が講義前に
いつも立ち寄ったとかで
知られる老舗ビアホール。
ボトルにたっぷり入った
オレンジ色のドレッシングは
これをかけると
ただの千切りキャベツが
いくらでも食べられるという
おそろしいもの。
向田邦子 著(っていうか
向田氏が書いたシナリオを
他の人が小説化したもの)
「蛇蝎のごとく」 拝読。
向田邦子のドラマって
全て見たわけではないのだけれど
ものすっごーく
深刻なシーンなのに
思わずぷっ、と
笑ってしまうアクシデントが
よく出てくるのが大好き。
たとえば
娘の不倫に激怒して
父親が泣き出すところ。
母親はそっとハンカチを
差し出したいのだけど
ポケットの中には
丸まったティッシュしかなくて
それで
目の周りをぬぐうと
実はガムを包んだ後の
ティッシュであったため
目じりにガムかすがついて
ぶらーん、となる・・・
シリアスな人生模様と
日常の笑いが
絶妙なバランスで
織り込まれているのだよね。
時代と共に「不倫」や
「妊娠」、「女性の仕事」
というものは
捉え方が変わっていっても
思わず吹き出してしまいそうになる
エピソードの感覚っていうのは
あんまり変わらない気がします。
(DJ KAZURU)
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