Equilibrio 086
GUACO
2000 BNSCD 716
1.Mami's Boogaloo
2.Senor Weiss
3.Como Camina
4.Bailaora
5.Solo Con Sus Recuerdos
6.I Want To See Me In Your Eyes
7.La Culpable
8.Una Estrella Como Tu
9.Si Mis Paredes Hablaran
10.Fuego En El 23
11.Equilibrio


グアコの素晴らしさ
新しさ、豊かさというものは
再三述べてきたような気がするのですが
この作品も大好きです。

作品が発表されるたびに
「また恰好いい音なんだろうな」と
予測しているのに
実際に聴くと、それを上回る衝撃に
身を包まれる。
そのようなバンドがいくつあるというのでしょう。
まさに
尊敬に値するミュージシャン集団、GUACO。

♯2、♯3、あたりは
2003年頃の DJイベント「TIM★CUBA」で
かなりヘビー・ローテでした。
ラテンでありながら硬質なムードが
私の趣味と一致。
本作の中でも、当然この2曲は
際立っています(とはいうものの
♯4のようなファンキーさも捨てがたいし、
ギターの合図と共に、どうにかなりそうなほど
グルーヴが回りだす♯5も好きですし・・・
結局全曲語るしかないのか? というくらい
このアルバムは優秀な
トラック揃いではありますが)。

さて、代表して
タイトル曲に耳を傾けてみましょう。
これはスロウな曲です。
まずは
切なげな歌い手を引き立てるような
情緒あるピアノ(ディスク・レビュー♯76で
紹介したような音が気になる人は、こういうピアノの
良さが分かるような気がします)にまず
心を奪われるのですが、
その穏やかさにひたる間もなく
ビートが鋭さをましてくる。
そして、グアコらしさ全開の
ギターがうなりをあげる瞬間。。。
なんとも刺激的で、美しさに満ちた展開ではないでしょうか。
全体の中では
地味な一曲にも思えますが
この曲も、グアコの振幅の大きさを
知るという意味で素晴らしい一曲かと。

グアコは名作を多く
輩出してきた優れたオルケスタですが
他のオルケスタとは考え方の出発点からして
違うような気がします。
なんといいますか、彼らの前にあっては
Groovy なんて言い方が、軽々しく思えるほどです。

(DJ KAZURU ★ 2006/07/24)

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