Un Poco De Mi 097
Lisette Melendez
1998 WPCR-2089
1. Algo de mi
2. Dueño de mi Corazon
3. Si Piensas,Si Quieres
4. Tocar el Cielo
5. Acariciame
6. Enamorada
7. Abrazame
8. Que no,Que no


我々日本人にとって、リセット・メレンデスといえば
サルサ云々よりも以前に、”Goody Goody” の大ヒットで
知られていますよね、そう「グリグリ、ピザマン」
(♪Goody,goody〜 Do you wanna piece of mine
の ’piece of mine’ が「ピザマン」に聴こえるという
空耳アワー的なアレ)です。

その口ずさみやすさが、日本人にことのほか受けまして
来日プロモーションなども大々的に行っていましたが
その名のとおり、彼女はラテン系だったわけで
本作を 「一発屋的大ヒット」 の後にリリースした際には
ラテン回帰? などと言われたものです。

その内容は、といえば
1998 年勢いをつけていた Sir George レーベルの
典型的なサウンド。
♯3では、フランキー・ネグロンとデュエットしていますし
DLG メンバーも随所に登場。
今となっては
「こんな音が流行っていたよな。。。」 と完全に、ひと昔前の
捉え方にどうしてもなってしまいますが
セルジオ・ジョージが全面的に手がけただけあり
充実しています。
こしかもこれ、「グリグリ効果」 でかなりの枚数日本でも
流通したと思われます。
セールスに関してのウラをとったわけではありませんが
売れない売れないと嘆かれるサルサの日本盤としては
珍しい出来事だったのではないでしょうか。
彼女の存在自体は 「J-WAVEチャート今週もまたまた第1位!」
のようなものでしたが、本作は完全なサルサ・アルバムなのですから。

前述の♯3に加えて♯5や♯6を含め
アイディアはそのままに、リアレンジをすれば
更に聴き応えのあるものに生まれ変わる可能性のある
曲が目白押しです。

DLG を筆頭に
サルサへ新風を吹き込もうと、NY で
これでもか、これでもかと画策していたセルジオ・ジョージ。
すごいと賞賛されたり、こんなものはサルサじゃないと非難されたり
扱いかねる存在であったかも知れませんが
ひとつひとつ丁寧な作品を手がけ、この時代に残した
名プロデューサーであることは間違いありません。

(DJ KAZURU ★ 2006/10/09)

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